最終兵器彼女
いきなりネガティブな話でわるいが
今年1月の作品がもう発売という速さ。どうも売れなかったようで…。
舞台となった小樽でも惨敗したらしい。
小樽ジャーナル
小樽が舞台の人気コミック映画「サイカノ」登場! (2006/1/25)
http://www.webotaru.jp/news/2006/01/0125-1.htm
「最終兵器」期待はずれ!小樽の初日入館者わずか54名! (2006/1/29)
http://www.webotaru.jp/news/2006/01/0129-2.htm
「サイカノ」に中高生がそっぽ!「最終兵器」及ばず!(2006/2/14)
http://www.webotaru.jp/news/2006/02/0214-1.htm
地元にとっては期待が大きかったようだ。*1
漫画もアニメもかったるくてさぶいぼ立ちまくりだったもんで、最初のほうで読むのをやめてしまったこの作品。まあ映画で2時間と限定されているならということで見ることにした。前田亜季も出てるし。
キャストはなかなかいいよ
有名だしストーリーはキーワードのリンクなり公式サイトあたりでも見てもらうとして、キャストは結構はまってるんじゃないかな。むず痒いストーリーにぴったりだと思う。
普通の女の子やらせたら前田亜季はちょっとしたもんだね。まあ実際には普通の女の子じゃないわけだけど。シュウジ役の窪塚俊介も悪くない。不器用で朴訥とした二人がよい。
ちせの友達のアケミ役の貫地谷しほりはSWING GIRLS*2に出てた人。これもよかった。
ただこれは次項のVFXにも関係するけど、ちせが兵器として進化していく過程の心理の変化やそれに対するシュウジのリアクションは脚本と演出のせいかもうひとつ出せていない感じ。
主人公二人(廃墟の背景は良くできてる)とアケミ | ||
前田亜季は今もあきにゃって呼ばれてるのかな |
VFX
注目点としてはVFXもあるだろうが、これもある程度成功してると思う。
上の小樽ジャーナル2006/2/14の記事から
入館者は、高校生や中学生の同世代を中心に原作を支持する人が多いというが、中には、「ちょっとグロテスク」、「迫力はあるし、映像はきれいだけどリアル過ぎて」という声も上がっていたという。
こんなもん実写にしたら当然だろうがぁっ!と言いたい。むしろもっとグロテスクでもかまわない。そのぶん羽の生えたちせが美しくなるはず。AKIRAの鉄男ぐらいやれとは言わないけどさ。やっぱりこの作品の魅力のひとつがグロテスクだけど美しい兵器少女なんだしね。
右が最終形態 |
いわゆるセカイ系
と言ってはみたものの…
確かに世間ではセカイ系なんていわれている作品群のひとつに数えられるのがこの作品なんだが実は「セカイ系」ってのが俺にとっては良くわかってない。
セカイ系とは - はてな
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%AB%A5%A4%B7%CF
ということらしいんだが、いまだにわからん。
だいたいなんでお前らそんなにぱっぱぱっぱと分類できやがりますか?みんな頭良すぎ。
ターミネーターはサラとジョン*3のコナーファミリーのセカイ系なのかよ。サラなんて自意識過剰すぎて病院送りじゃん。
もう小学生のころからSFやファンタジーにハマっちゃってるとこの程度の外挿ってありふれてる感じがしてしまう。しかもこの言葉は便利すぎる。創世記のアダムとイブもセカイ系だとか言えちゃいそうだし。
まあいいや。セカイ系そのものに関してはこういう作品にまたであったときに考えよう。
この作品に関して言えばもうひとつ世界に追い詰められた感じがしない。戦闘シーンも一つ一つは良いかもしれないが、それがつながって激化したようには見えない。
それもあって「恋ってすごい」のかもしれないが前項で言ったように演出なんかも含めてしまりのない印象になってしまったような気がする。
最終兵器彼女
公式サイト:最終兵器彼女 THE LAST LOVE SONG ON THIS LITTLE PLANET
監督:須賀大観
公開:2006年1月
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/06/21
- メディア: DVD
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