鉄人28号

tuspico2006-08-07

誰に見てほしくて作った映画かさっぱりわからない。
何度もアニメ化されているしそっち観たほうが良いと思う。


鉄人はいつまでたってもバージョンアップもされない悲しいブリキのおもちゃのようでもうなんといっていいかわからないぐらい浮いた存在。
自分が正太郎なら父親のセンスを疑うこと間違いない。28体作り続けてこの形?ありえねーっ!「よーし、パパ、ロボット作っちゃうぞー!」「パパ、これじゃ勝てないよ。パパ」
MITからきた天才美少女科学者が改造しても変わらない。悲しい。
どうせなら「CASSHERN」ぐらい変えちゃえばいいのに*1。実写で動く鉄人を見るだけで眼福を感じる人でもないかぎりなんの説得力も感じないだろうな。


少年の成長を描きたいのか知らないが、主人公の少年は100分のうち8割近くを情けない表情をさらし続ける。
ちゃんとした達成感というかカタルシスを正太郎に与えてあげてください。
この映画では大人のほうが少年ぽい。警察やロボットを作ってる人のほうが「やっちまえ!」「負けるな、がんばれっ」って、こっちのほうが純粋じゃん。未来を切り開きそうじゃん。


魔界転生*2に続きここにも柄本明中村嘉葎雄が出演。もったいないよ。出なくともよかった。
もういいよ。こういうときにはきれいな女の人でも見よう。そうしよう。

金田陽子(薬師丸ひろ子)と金田正太郎池松壮亮)。年取っても可愛い。むしろ今のほうが好きだな。
立花真美(蒼井優)、江島香奈(中澤裕子)。この二人を見られるのはいい。でも女性はストーリー上不要な役ばかりだな。個性のある役にしてほしかった。

鉄人28号
 監督:冨樫森
 公開:2005年

*1:あれはあれであんまりなんだが

*2:http://d.hatena.ne.jp/tuspico/20060806/p1

魔界転生

tuspico2006-08-06

リメイク版のほうを見た。
前作というか昭和版は観たのもだいぶ前だし、面白かったなっていう印象だけしか残ってないので無理やりの比較は無責任だしやめとこ。観る機会があればまたそのとき。


最大の見せ場は柳生但馬守中村嘉葎雄)かな。所作といい殺陣といいかっこいい。すべてをあきらめた老病人と魔界衆との差、あふれる覇気の演技は多少くさいと思われるかもしれないが、この場合ぴったりはまっていると思う。
麻生久美子も雰囲気に合っていた。誰がやってもああなるわかり易さ。でも綺麗だし良い。*1


こういう作品ははっきりとしたわかりやすさが大事なんじゃないかなと思う。上の二人は伝奇ものの娯楽作品だということを自覚した演技だといえるんじゃないかな。


一方でまったくわかってないなと思ったのが窪塚洋介。終始一本調子でつまらない*2。天下を騒乱させようという魔界衆の頭目とは思えない線の細さだった。
これは彼だけのせいじゃないかもしれない。この作品全体的にストーリーに切れがない気がする。
主人公の柳生十兵衛佐藤浩一)にしても行動の動機がどこにあるのかわからない。飄々としたキャラクターにしたかったんだろうけど、逆に言えばはっきりとした目的がないと動かないはずだし。
たとえば最初におひろ(黒谷友香)との恋のシーンでも持ってきて彼女を魔界衆にされた復讐であるとかならまだわかりやすいんだけどね。
まさに紀州大納言徳川頼宣杉本哲太)のいう剣法遊びになっちゃってる感じ。いや各魔界衆と十兵衛の対決はいいんだけどさ。それが線にならない。


CGや殺陣は全体的にレベル高いし見ていて面白いのにもったいない。もっとはじけてもよかったんじゃないかな。
テンションを抑えるのがかっこいいと思われがちかもしれないけどそれだけじゃつまらないと思う。

いっそのこと十兵衛は術でも使ったほうが面白かったかも
柳生但馬守中村嘉葎雄)はかっこいい。すり足とか身についていてさすがの立居振舞。

魔界転生
 監督:平山秀幸
 公開:2003年

魔界転生 [DVD]

魔界転生 [DVD]

*1:ただクララお品っていう役名は見終わってから説明を見て判った。どういうことこれ?

*2:なにがハァッだ

亀騒動

いやけっこうな騒ぎになったなぁ。
基本的にテレビはリアルタイムで見ないようにしてるんでさっき試合の録画を見た。鬱陶しいゴングまでのセレモニーとかは早送り。試合だけ見ると力不足だけどがんばったなぁと素直に思う。


今すぐヒーローを作らなきゃならないとこまで追い込まれてたのかな?そりゃ亀田一家は早く夢を実現したいという思いはあったろうけど。それに乗っかる協会とかTV局ってちょっと軽くないか?
いや亀田一家がストーリーを書いたわけじゃないだろう。近くにいる別の人がメディアに持ち込んだのかもしれないけどね。


スポーツヒーローってやっぱり実績がまずないとだめなんじゃないかという気がするんだがどうなんだろう。
タイソンだって辰吉だって目立つきっかけはパフォーマンスだったりするけど、その前後で相応の実力を見せてきたと思う。*1
野球の話だけど野茂、イチロー、松井だって国内でそれなりの年月をかけて力を見せてきたうえで人気を獲得した。その後できちんとストーリーが追いついてくる。イチローの父親が面白い人だったり紹介されたのは実績の蓄積を見せ付けてきた後の話だ。
スポーツはもともとそういうストーリーを生み出す力を持ってると思う。だから優良コンテンツとして巨大メディアが是が非でもほしがるものなんだろう。


今回の亀田一家のブームは完成されたヒーロー像をパッケージとして一気に出してきた印象がある。まるで1クールしかない「話題のリメイクドラマ」のようだと感じた。ホームページには人物相関図がきっちりと配置されていて、もう落ちまで見えている。昔一年かけて描かれたドラマをそんなあふれる事前情報とともに1クールで見せてしまう。そんな雰囲気。
年末まで持てばいいとか、あわよくば北京オリンピックあたりまで続けば御の字だったのか。
この物語を考えた人がどうしてそこまで急いで彼をブレイクさせないといけなかったのか。いったい何がしたかったのだろう。一発でいいや、あとは知らないと思っていたなら亀田一家は当事者の一部ではあっても本当に哀れだ。


1クールのリメイクドラマとしてなら十分成功していた。今回の試合がタイトルマッチでなかろうとおそらく視聴率40%、6000万人の視聴者のうちの大半は関係なく見ていただろう。しかしまさにドラマの最終回で演出家が失敗した。ドラマのセカンドシーズンはあるかどうかわからない。
興奮数割増のはずの現場に行ったF1層がこの反応*2では失敗といわざるを得ないよね。


まあ結局言いたいことは別にスポーツヒーローが聖人やストイックな求道者であってほしいとかじゃない。ヒーローを作りたいならちゃんと作ってほしいなと。

*1:パフォーマンスそのものは何をしようがどうでもいい。本来のキャラクターとは違うんだろうし。挨拶すらできないんじゃあんな怖い後援会と付き合えるわけない

*2:これ今回もっともインパクトのあった映像じゃないかと思ってる

紺野あさ美

モーニング娘。の一人紺野あさ美が昨日卒業した。

物語の終わったあとに入った普通な4人

ASAYANが終わり*1モーニング娘。にとっての大きな物語が終わった後に入った5期メンバー。当時本当にこんな普通の子達を受け入れるキャパシティーがまだモーニング娘。やファンにあるだろうかと疑問だったことを思い出す。


オーディション落選の素人5人から始まった物語は10人のときに完成形がそこにあったと思うが中澤裕子の卒業でいったん終わりを迎えた。
そんな中に入ってきたこれまでで最も普通の素人くさい4人。中でも紺野は場違いなところに迷い込んできている印象があった。
オーディション風景はみのもんたが司会の特番が組まれて大々的に放映された。が、結果論だが彼女たちこそASAYANのように地道にじっくりと見せる対象であったように思う。
しかしアイドルとして完成をみた後は周囲の状況はもう物語が必要だとも思われず(ファンにとっては必要なものであったかもしれないが、提供された物語は密度が薄いものだった)、結果よくわからない新人という世間の評価になってしまったように思う。この評価はこれ以降続いていく。該当者なしだったオーディションもあった。
物語の密度が薄くなるにつれて全体ではなく細部や個々のメンバーの差異に目が行くのは当然だったろう。ファンの見かたも自然にそうなってゆく。*2

普通だからこそ

このような状況下であまりに普通な4人を見ていて時間がかかりそうだなと思っていた。
でもいつからか逆にその普通さに癒しというか安心感を感じるようになっていた。
もちろんタレントである以上、メディア上で多くのほかのタレントを押しのけるような存在感やスピードも必要だろうと思う。その意味では自分で決めた引退ではあっても淘汰されたという見かたもありうる。
しかし少なくとも自分には彼女たちの普通さがほほえましく感じられたし、ずっと見ていたいなと思わせてくれた。
浮沈の激しいアイドル、タレント業界の中で普通のよさを見せてくれた貴重な5年間だったのかもしれないなと思う。


モーニング娘。に関しては実は他にも書きたいことも多いのだけどそれはまたいつか。

*1:実際は5期加入時にも放映はされていたがモーニング娘。が番組中で取り上げられることはあまりなかったと記憶している

*2:「うたばん」なんかがキャラクターをことあるごとに求める姿勢なんかはその表れだったように思う

ゴキブリには会いたくない

GIGAZINE - パソコンから蚊が嫌う音を出すフリーソフト「デジタル蚊取り線香」

久しぶりに蚊と格闘していたときに見つけた記事。
蚊もいやなもんだがゴキブリはもっと嫌なので害虫撃退フリー/シェアウェアを少し探してみた。

デジタル蚊取り線香(Windows95/98/Me/家庭&趣味)
http://www.vector.co.jp/soft/win95/home/se252600.html
CA-CONE(WindowsNT/2000/XP/ユーティリティ)
http://www.vector.co.jp/soft/dl/winnt/util/se400205.html
カトールPC(Windows95/98/Me/家庭&趣味)
http://www.vector.co.jp/soft/win95/home/se294955.html
音波結界(Windows95/98/Me/家庭&趣味)
http://www.vector.co.jp/soft/win95/home/se215754.html

いろいろあるもんだなぁ。なかには自分のターゲットであるゴキブリの嫌がる超音波を発生させるものもある。ネズミにも効くのもあるし。
けど蚊の嫌がる音はPC内臓スピーカー程度のでもOKのようだが、ゴキブリやネズミに効く周波数はそれなりのスピーカーが必要のようだ。
音波結界の紹介によると

  ○ 害虫用設定
    ・蚊         6,000Hz 〜 9,000Hz
  ○ 害獣用設定
    ・野犬/野良犬   18,000Hz 〜 23,000Hz
    ・野良猫      18,000Hz 〜 23,000Hz
    ・ネズミ      30,000Hz 〜 50,000Hz

  ※ 参考までに、作者の評価した設定値を記載します。
    ・野犬/野良犬   14,400Hz 〜 15,500Hz
    ※ 発情中の犬以外には有効でした。また、野良猫にも有効でした。
    ・蚊         6,000Hz 〜 9,000Hz
  ※ それなりに効果がある様です。(^^;

  ※ ゴキブリや鳩等が嫌いな周波数は、残念ながら余程のスピ−カーでないと生成で
    きません。参考までに記載しておきます。
    ・鳩        20,000Hz 〜 30,000Hz が有効らしいデス。
    ・ゴキブリ     25,000Hz 〜 65,000Hz ※ 現在調査中

ということらしい。
市販のゴキブリ撃退超音波発生器は50,000Hzあたりの周波数を出し、効果が出るまで一週間ぐらいかかるということだ。
PCを一日中起動させているわけではないしあまり効果は期待できないかもしれないが気休めだと思ってやってみるか。
あと設定とか家の環境しだいではペットには注意が必要ということだ。
犬、猫、鳥、ハムスター(げっ歯類)なんか。ペットにとっては奈良の騒音おばさんみたいなもんだしね。